島ぐるみ会議 訪米報告
訪米目的:
新基地建設は沖縄の民意に反している。翁長沖縄県知事が、公有水面の埋立承認を取り消したため工事の法的根拠を失っている。米国市民、団体、連邦議員へ米国が当事者であることを認識させる。日本政府による工事強行と住民弾圧の実態を伝える。米国が発効している入構許可書の発行停止を求め、工事を中断するよう訴える。
訪米団の構成:
経済界、労働組合、市民運動家、学生、議員など20代から70代の男女の26名と幅広い構成。
■サンフランシスコ市議会
バークレー市議会と同様に新基地建設に反対する沖縄県民と連帯する決議書をサンフランシスコ市議会でも採択するよう要請した。市議会議員から「今後、沖縄と連帯し取り組んでいく」と前向きな発言があった。
■米労働総同盟・産別会議(AFL・CIO)
米国有力労組(56の支部を持ち、組合員1250万人)のキャシー・ファインゴールド国際部長は「各分野の人々が大勢で来たことが問題の重要性と緊急性を表している。沖縄の人々は平和に向けて声をあげ連帯している。平和への闘いを広めていきたい」と連帯の決意を述べた。
■サンフランシスコにて記者会見(1951年サンフランシスコ平和条約が調印された場所、現在は戦争記念館として利用)
この記者会見は「平和を求める退役軍人の会(VFP)」による設定で実現した。マスコミ関係者、平和団体や県人会も参加。訪米の目的、沖縄の基地被害の歴史、辺野古の現状と民意等など訴えた。またバークレー市議会の沖縄支援決議に対する謝意、サンフランシスコ市議会との有意義な意見交換についても報告した。
■ダイアン・ゴールドマン・バーマン・ファインスタイン 米連邦上院議員(カリフォルニア州・サンフランシスコ出身、民主党)
サンフランシスコ市長、カリフォルニア選出連邦上院議員として女性で初めて就任、連邦議会上院において議事規則議院運営委員会、情報特別委員会の2つの委員会で初の女性委員長を務める(82歳)。補佐官:ジョン・マーレイ氏と面談
■バーバラ・ボクサー 米連邦上院議員、民主党(4期)
カリフォルニア州選出、上院環境委員会、外交委員会所属。軍隊が性的暴力への態度を変えることを主張するリーダー的存在。補佐官:ジョシュアA.グレイ氏と面談
■ シーラ・A・スミス上級研究員
米外交問題評議会(CFR)、日本担当シニア・フェロー。専門は日本の内政と外交政策。安倍フェローとして慶応義塾大学で中国や北東アジアをめぐる日本の外交政策を研究。
■メイジー・ヒロノ 米連邦下院議員、民主党
ハワイ州選出、日本生まれ日系アメリカ人。アメリカ史上初のアジア系女性上院議員。翁長知事と今年5月ホノルル市内で会談。「ハワイにも基地はたくさんあるが、運用について米軍は地元住民の声を聞く。日本政府は沖縄の人たちともっと話し合うべきだ」と日本政府の対応に疑問を示した。補佐官:アダムk.タンガ氏と面談
■ワシントンDCにて記者会見
記者会見は我々が宿泊しているホテルの会議室で行った。東京新聞、産経新聞、赤旗新聞、時事通信、沖縄タイムス、琉球新報のワシントン駐在記者と進歩的な知識層の意見を代表する米雑誌ネーションの記者が参加。沖縄「建白書」を実現し未来を拓く島ぐるみ会議訪米団(団長:呉屋守将 金秀グループ会長)は、訪米の目的、沖縄の歴史と現状、訪問先とその感想、今後の課題など訴えた。
■ホワイトハウス前で集会
「辺野古への親基地反対の声大統領へ届け」平和と社会正義を求める5万人以上の女性たちで組織する「コード・ピンク」などの米市民団体のメンバーや「うりずんの雨」の映画監督ジャン・ユンカーマン氏も参加し観光客でにぎわうホワイトハウス前で「沖縄を返せ」や「ガンバロウ」を大合唱したり、チラシを配りアピールした。